10月末頃、Thunderbirdにバージョンアップが施されました。

78.4.0 のバージョンに上がったことでセキュリティ度合いは諸々上がったようですが、

上がったところで不具合が出てしまいました。

レンタルサーバーなどのメールサーバーで、TLS~1.2で受信している場合は、

受信できない設定がデフォルトで入ってしまうようになってしまいました。

私の環境では特にエラーが出るわけではなく、ただ受信できないという状態でした。

解決策は、設定を変更する必要があります。

 

左上のバーがメニューをクリック。


オプションを選択します。



左側のメニュー内で「一般」が選択されています。

一番下までスクロールすると、「設定エディタ」があるのでこれをクリック。

こんな画面になりますが、気にせず続行します。

「危険を承知の上で続行する」をクリックします。


この画面になります。

検索ボックスのなかに「security.tls.version.min」を入力。


値が「3」になっています。

該当箇所をダブルクリックすることで、値の変更が可能です。

これを下げることで、今まで通り受信ができるようになります。

security.tls.version.min の意味は以下の通りです。

0 = SSL 3.0 以降を許可
1 = TLS 1.0 以降を許可
2 = TLS 1.1 以降を許可
3 = TLS 1.2 以降を許可
4 = TLS 1.3 以降を許可

「3」で設定されて受信ができていなかったという事は、TLS1.2以下で受信できていたという事になります。

数値が上に行くほど、セキュアであることには間違いありませんが、メールサーバーの環境はこちら側でコントロールできない以上、仕方がありません。

数値を変えても、「今まで通り」ですので、何か理由が無ければ変更して問題ありません。


1 = TLS 1.0 以降を許可

に設定しました。

これで設定完了、再起動せずとも受信ができるようになりました。